「簿記2級って半年で合格できるの?」「半年で合格する勉強方法が知りたい」と短い期間で簿記2級に合格したいというのが本音ですよね。難易度が高い資格ではありますが、正しい勉強方法を取り入れれば半年で合格することも無理ではありません。
この記事でわかること
・半年で簿記2級に合格するコツ
・具体的な勉強方法
この記事を書いたのは…
この記事を書いているのは、第151回・合格率12.7%日商簿記2級に合格しました。
改定後、連結会計が初めて出された簿記検定の合格者なので、信頼性もあると思います。
執筆・マコの詳しいプロフィール
こちらが合格証明書です。
簿記2級に半年で合格できる人3つの特徴
簿記2級に半年以内で合格できる人は3つの特徴があります。
② 実務で簿記の知識を使う方
③ 時間が取れる人
全くの初心者であっても時間さえとることができれば、半年で合格することも可能です。
簿記3級を持っている
すでに簿記3級を持っている、または簿記3級を取得したばかりという方であればここから半年で十分合格できます。簿記特有の言葉や仕訳など簿記の基礎は身についているからです。
市販のテキストを使って独学で進めても250~350時間くらい勉強すれば大丈夫でしょう。ただし、簿記3級取得者であっても工業簿記でつまづいてしまうこともあります。
はっきり言って、商業簿記と工業簿記は全く別物です。商業簿記の知識を使ってやることは仕訳くらいで「公式に当てはめる」というのが工業簿記です。
実務で簿記の知識を使う方
経理課に勤めていたり、個人事業主として実務レベルで簿記の知識を使う方も半年間勉強すれば、合格できる可能性があります。ただし、実力の過信や油断は禁物です。経理事務をしている方であっても、ただ営業さんから受け取った伝票の数字をソフトに入力しているだけという状態から半年で合格するのは難しいでしょう。
・決算時にはどのように処理するのか
・仕分けの流れから処理方法
など簿記の本質を理解していることは簿記2級の合格には欠かせません。反対に実務レベルの簿記ができなくても、流れや勘定科目について理解して処理できれば合格するのが簿記2級資格の特徴です。
時間が取れる人
合格に必要な勉強時間を確保できれば、半年間でも十分合格できます。簿記2級の範囲は大学受験や司法書士試験と比べれば狭いからです。
具体的には1日平均2時間以上机に向かう時間を確保できることが最低条件になります。最低2時間というのは通信講座を利用して、効率的な勉強方法を取り入れた場合なので、市販のテキストとYoutubeなど全くの独学だともっと勉強時間が必要です。
初心者が簿記2級に合格するための目安時間は以下のようになります。
・独学で約350~500時間以上
・通信講座で約150~250時間以上
通信講座は動画講義とリンクするテキストと問題集なので、体系的に学びやすい上、合格することを目的にしているため勉強時間を減らすことができるようになります。
半年で簿記2級に合格するコツ
半年間で簿記2級に合格するコツは以下の3つです。
② 目的を見失わない
③ 習慣化する
半年は簿記2級の勉強期間としては短めです。
コツを取り入れることは最短での合格を目指すうえで欠かせません。
1.効率的な勉強法を取り入れる
半年間で合格したいなら効率的な勉強方法を取り入れましょう。
効率的な勉強方法とは
②隙間時間を使える勉強法を選ぶこと
の2つです。
簿記2級は地道な勉強ですので教科書を一通りすすめて、分からないところは戻って補うという王道以外にありません。独学でも通信教材でも教科書となる参考書と問題集で進めていくという方法は変わりません。
ただし、通信講座で勉強を進めていると通勤や通学、料理中など隙間時間に動画講義が聞ける点でより効率的に勉強をすすめられます。
2.目的を見失わない
簿記2級に合格したい理由をはっきりとさせて、いつも忘れないようにするだけで勉強に身が入るようになります。独学、通信講座など一人で進めるときにもモチベーションが下がってしまう時が出てきます。
半年は簿記の勉強時間としては短いのですが、1日1日は意外と長いものです。
仕事や子育て、家事で疲れている日は「そのまま寝てしまいたい」「今日だけは勉強しなくてもいいか…」と自分に甘くなる日もあるでしょう。
だらけてしまいそうなときでも目的を意識すれば、机に向かう動機になり、毎日着実に簿記2級の合格に近づけます。
など具体的なほど良いです。簿記2級の勉強を始める前に、取得後の自分の姿を想像しましょう。
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3.習慣化する
勉強することを習慣化してしまうことが合格のコツです。
勉強を特別なことではなく、日常生活の一部にすると当たり前のこととして勉強ができるようになります。
2週間くらい続ければ、習慣化されるので「しないと気持ちが悪い。」という状態になります。朝ごはんを食べた後で歯磨きをしないと気持ち悪く感じるのと同じです。
習慣化されるまではモチベーションに頼っていきましょう。
朝起きてすぐや通勤、ごはんの前などいつも行う動きとセットにすると習慣化の定着も早くなります。
半年で合格する具体的な勉強法
半年で簿記2級に合格するためには、無駄を省いて王道を進むことに限ります。
具体的には以下の4つです。
・テキストは絞る
・すき間時間を活用する
・工業簿記を得意にする
それぞれさらに詳細にご説明します。
通信講座を使う
半年で合格する勉強法は通信講座を利用することです。
通信講座は簿記2級の合格点である70点がとれるように作られているので、合格するための勉強ができるからです。また、独学と比べると費用が3倍以上と高いところも通信講座の良い点です。
最安値のスタディングでも約20,000円と自分にプレッシャーをかけられる金額なので、「ここで辞めたらもったいない!」と思うことができ、挫折しにくくなります。私はフォーサイトの簿記3級・2級セットだったので45,000円くらいを初期投資として使いました。
本屋さんで買いえるテキストと比べると高いですが、その分の価値はあります。
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テキストは絞る
テキストは同じシリーズで揃えることも簿記2級に合格する勉強方法です。
通信講座でも独学でも最初にそろえたテキストを軸にして進めていきましょう。何冊も購入することは遠回りになってしまうからです。
どの会社のテキストを使ったとしても簿記2級の内容である以上、書いてあることは同じで、何冊購入しても得意なところがより得意になるだけです。簿記2級に合格するために大切なのは「苦手な分野を作らないこと」です。
1つのテキストや問題集をとことんやり込みましょう。
・工業簿記:参考書1冊、問題集1冊
・商業簿記:参考書1冊、問題集1冊
・過去問集または予想問題集
という組み合わせです。
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すき間時間を活用する
すき間時間を有効活用することも半年で合格するためには重要です。ちょこちょこと生活の中に簿記2級を取り入れることで記憶にも残りやすくなりますし、通勤時間や昼休みなどでも貴重な勉強時間を稼げます。
勉強といっても机に向かってガッツリと問題を解く必要はありません。動画講義を聴いたり、アプリを使ってサクッと5問くらい解くだけでも十分効果があります。通勤時間にパブロフ君の簿記2級を使っていました。
工業簿記を得意にする
工業簿記で点数を落とさないことは簿記2級に合格するためには欠かせません。
工業簿記の方が商業簿記に比べて範囲が狭く、改変も行われていないため問題がパターン化されているため得点源となるからです。もちろん、公式やパターンを覚えなければならないので最初は大変なのですが、一度掴んでしまえば確実に得点につなげることができます。
工業簿記で40点満点を取れれば、商業簿記で30点を摂れば合格できるのでかなり余裕ができるようになります。
半年で合格するスケジュール
全くの簿記初心者が半年で簿記2級に合格するスケジュールを
・2か月目から3か月目
・4か月目から5か月目
・最後の1か月
に分けてご紹介します。
1日に2~3時間以上、机に向かえる勉強時間が取れることが前提です。
1か月目
テキストを購入したら、まずは最初から最後まで1週進めていきます。テキストを読んだり、動画講義を聞いてインプットしたら、問題集を解いてアウトプットすることの繰り返しです。
分からないところがあっても固執することなく、進めていきます。最初の目的は、最後まで進めてどれくらいの量でどんな問題があるのかを確認することだからです。
ただし、以下の2点だけ注意しましょう。
① 商業簿記、工業簿記を交互にやらないこと
→工業簿記と商業簿記は全く別物なので、混ぜると頭がごちゃごちゃになってしまいます。
② 解説書を読むこと
→解けなかった問題は解説書を読んで、「解き方」を1つ1つ取得していきましょう。
2か月目~3か月目
2か月目~3か月目は問題集をひたすら解く期間です。
1週目よりも簿記2級について知識がついているので、溶ける問題が増えていることでしょう。とはいえ、まだまだ溶ける問題は半数以下でも大丈夫です。
間違えた問題はチェックしておきましょう。
スムーズに解けなかった問題や解説書を読んでもわからなかったときはテキストに戻って確認します。テキストを読んでも納得できないときには動画講義に戻ることも有効です。
2か月目以降は1日のうちで商業簿記、工業簿記の問題も解きましょう。どちらも期間が空くと忘れてしまい、振出しに戻ってしまうからです。
4か月目~5か月目
4か月目~5か月目は2週目の問題集で間違えたところだけ解いていきましょう。
簿記2級に合格するコツは苦手な分野をなくすことだからです。
解けなかった問題は印をつけて、「なぜ間違えたのか」をノートにまとめておいて、毎日勉強の前に読み返します。自分が苦手とする単元やよくミスする内容を思い出してから、勉強に取り掛かると苦手な個所を埋めていくことにつながります。
問題を解く→できないところの確認という地味な方法ですが効果は絶大でした。自分に合わせた勉強ノートが出来上がるため効率的に学習が進められます。テストの直前でもこのノートは活躍してくれます。
余裕があれば問題集を最初から最後まで通して、解いていきます。
最後の1か月
試験までラスト1か月は過去問と予想問題集をひたすら解いていきます。
基礎はできているのであとはテストの出題形式に慣れることで合格へと近づけるからです。できるだけ本番と同じ環境を整えて、過去問や予想問題集へ挑みましょう。
「本番と同じ環境」
・制限時間をはかる
・机の上には電卓とA4の計算用紙だけしか出さない
試験本番に計算用紙としてつかえるのはA4の紙が1枚だけなので、慣れておいた方がいいです。普段罫線付きノートで勉強していると行や列ズレたりして焦ってしまいます。
もちろん、予想問題や過去問でもいつも通り間違えた問題はノートに残しておきます。
80点以上取れていれば本番も合格できるという自信がつきます。
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簿記2級に半年で合格するまとめ
簿記2級に半年で合格するのは難しいですが、全く無理というわけではありません。
十分な勉強時間を確保して正しい勉強方法を取り入れれば、十分合格できます。
簿記2級を持っていれば、事務系の仕事に受かりやすくなりますし資格手当として毎月5,000円以上つけてもらえる会社もあります。半年間だけ集中して、簿記2級に挑戦してみましょう!